Veeva Japan Blog

リアルなユーザの『声』がVeeva CRMの進化の原動力

Veeva社の製品開発は、常に顧客ファーストを貫いている。例えばVeeva CRMは、年3回のバージョンアップを13年にわたり実施してきた。その進化の原動力は、世界中の顧客から寄せられるフィードバックにある。インダストリークラウドならではの利点として、全世界に400社を超えるVeeva Commercial Cloudのユーザがいる。そのユーザが、より使いやすく、より効率的でコンプライアンスを順守したMR活動を実践できるようにと、数多くの要望をあげている。まさに、業界から寄せられた英知が製品に反映されてきた。日本でも、独自の要望や規制要件への対応など、自国での利用実態に合わせたエンハンスが実施されている。そんな機能強化や改善について日本での活動のベースになるのが、2014年から国内で活動を続けるVeeva Clubだ。

Veeva Clubでのお客様主導の活動からガイドライン対応を強化

Veeva Clubは、Veeva Systems 社製品を効果的に活用し、製薬業界をリードする Sales & Marketing 、Medical Excellence を実現するために設立された。会員相互の情報交換や交流に、Veeva Japanから提供される最新情報をキャッチアップするコミュニティとなっている。その主な活動は、次のようなものとなる。

1)ユーザ会の開催
2)研修会の開催、情報交換
3)事例の発表
4)新製品・新機能の説明会の開催 など

Veeva Clubは、その趣旨からVeeva Japanからの情報を入手するだけのユーザ会ではなく、Veeva製品への機能強化や新たなソリューション提案を議論する場ともなっている。例えば、ユーザ会での議論を受けて、Veeva製品によるガイドライン対応ソリューションも誕生した。

そんなVeeva Clubの活動における基本方針は、「企業の枠を超え、業界をリードするイノベーションを目指して。」の活動にある。

そして、製品の進化と顧客の成功を後押しするために、日本からの要望を製品にフィードバックするための組織とサポート体制を国内に整備している。具体的には、日本から独自にあげられた要求をグローバル製品に反映するために、米国の本社とダイレクトに交渉する専任スタッフが配備されている。

お客様の成功のために製品開発がある

Veeva社は、全世界共通で「製薬業界のお客様の成功」をミッションに掲げている。そのためにピーター・ガスナー CEOは「Veevaを利用する各顧客が確実な成功を収めるように、各社と強固な関係を構築しています」と明言している。各国の市場できめ細かく親密な対応を重視し、専門性の高いエキスパートが、その国に特有の事情へも迅速に対応できる体制を整えている。こうした取り組みが日本で成果をあげた一例が、Veeva CRMのiPhone対応とデータウェアハウス(DWH)の「Nitro」開発だ。「Nitro」は、コマーシャル・データ・ウェアハウスとして、主に「実消化(自社売上)」や「Encise(市場セールスデータ)」に「CRM(MRの活動記録)」などの主要なデータを扱う。そして「CRM Suites」や「Vault PromoMats」とシームレスに連携し、現場フィールドでの迅速で正確なモニタリングを実現する。これまで、データウェアハウス(DWH)とその関連ツールの開発と構築には、カスタムメイドのシステム構築が不可欠で、巨額な設備投資の必要があった。それをVeevaでは「Nitro」というアプリケーションとしてパッケージ化することで、小規模な企業でも導入できるようにした。
この他にも、大小あわせて日本から要望の多いリクエストを継続的に製品に反映させてきた。その一例が、リモートディテーリングにおける常時ビデオ表示や、参加者の画面共有に、Webクライアントのサポートなどになる。

コロナ禍でもオンラインで積極的に交流するVeeva Club

2014年に設立された日本のVeeva Clubは、本会や分科会にV活!という独自の取り組みなど、数多くのイベントを開催してきた。第一回の本会では、会員の自己紹介やユーザからの要望などが中心だったが、回を重ねるごとに事例の紹介や情報交換が活発になり、テーマ別の分科会が設立され、より積極的な議論や提案が生まれてきた。昨年の本会には、米国本社からピーター・ガスナー CEOが来日し「変貌する10年後のヘルスケアに向かって」と題する講演&グループワークショップも行われた。今年は、コロナ禍でもオンラインで開催され、これまで以上に多くの会員が参加し、積極的な交流が行われている。その一例が、「COVID-19対策 リモートインターラクションについて」や「製薬業界で”活かせる”AIを学ぼう!」や「スライドレビューを語ろう!」といった活動にある。

Veeva Clubの活動は、Veeva Japan Commercial Summit 2020内での開催も予定されている。Veeva社が日本の顧客と二人三脚で歩んできたVeeva Clubの活動を知るいい機会となる。