クラウドインフラ

Veevaクラウドインフラの顧客アップデート

Veevaは2007年に最初のライフサイエンス企業向けクラウドアプリケーションを実現しました。当時は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)などパブリッククラウドインフラサービスが出てきたばかりでグローバル企業や規制アプリケーションには対応していませんでした。そのため、Veevaはオペレーションインフラをマネージドホスティングモデルに組み込みました。このモデルでは、特定のハードウェアデバイス、ネットワーク機能、マネージドサービスをマネージドホスティングプロバイダーからリースしました。

現在、アマゾン、グーグル、マイクロソフトといった企業のパブリッククラウドサービスは、グローバル企業にも規制やコンプライアンスの複雑な要件にも対応することができます。パブリッククラウドサービスの利用により、Veevaのようなソリューションプロバイダーは、最新のインフラを活用して、革新的で拡張性がありグローバルで予測可能かつ安全な環境を提供することができます。

パブリッククラウドプロバイダーを総合的に評価し、AWSは将来的にも当社顧客の高まるニーズに対応できるクラウドインフラプロバイダーであると判断しました。

AWSへの移行時期

VeevaのアプリケーションサービスのAWSへの移行時期は以下のとおりです。

  • Veeva CRM-Veeva CRMのトランザクションデータはSalesforce.comのインフラに残るため、AWS移行による影響は受けません。Veeva CRMアプリケーションサーバーとサポーティングインフラのみ移行します。

    2017年7月の「Veeva CRM」17R2リリースがマネージドホスティング上の最後のメジャーリリースとなります。顧客組織のAWSへの移行は「Veeva CRM」17R3リリース前の2017年10月から11月の間を予定しています。お客様にはデータを移行する最低30日前に通知いたします。移行時には短時間ですが計画停止時間が発生します。

  • Veeva Vault-2017年8月の「Veeva Vault」17R2リリースがマネージドホスティング上の最後のメジャーリリースとなります。お客様のVaultデータのAWSへの移行は「Veeva Vault」17R3リリース前の2017年9月から11月の間のいずれかの週末を予定しています。お客様にはVaultデータを移行する最低30日前に通知いたします。移行時には短時間ですが計画停止時間が発生します。

  • Veeva Network-2017年12月の「Veeva Network」17R3リリースがマネージドホスティング上の最後のメジャーリリースとなります。AWSへの移行は「Veeva Network」18R1リリース前の2018年2月または3月中のいずれかの週末を予定しています。お客様には実際のデータ移行日の最低30日前に通知いたします。移行時には短時間ですが計画停止時間が発生します。
お客様のデータの保管場所

各地域の規制に準拠するため、アプリケーションデータは同一の地理的地域-米国(西海岸と東海岸)、欧州(ドイツとアイルランド)、日本-に残し、マネージドホスティングで現在実施しているものと同じセキュリティコントロールを使用します。データはプライマリ処理地域として同一地域内でバックアップが行われます。

Veeva CRMトランザクションデータはsalesforce.comのインフラに残り、プライマリ処理やバックアップの地理的場所は変わりません。

バリデーション、コンプライアンス、データプライバシーについて

Veevaの品質・コンプライアンスチームが、新しいAWSインフラの適格性および、Veevaアプリケーションの重要な規制機能がAWSインフラ上で有効であることを確認しています。同等の手順管理、セキュリティフレームワーク、モニタリングインフラをプロダクション環境に適用し、システムやアプリケーションを検証された状態に維持します。

AWSはプライバシーシールドの認定を受け、EUモデル条項およびビジネスアソシエイト契約(HIPAA)をVeevaと締結しています。

以下のコンプライアンス関係書類は最初の移行日の最低30日前に閲覧できます。

  • AWSサプライヤー監査
  • AWS認定証明書
  • AWSプロジェクト計画
  • インフラストラクチャ適格性評価
  • AWSインフラのプロダクト試験
  • バリデーションサマリーレポート
AWSへの移行によるお客様サイドの変化

AWSへの移行によりアプリケーションの動作に変化が生じることはございません。

AWSへの移行前にお客様が行う作業

AWSでアプリケーションにアクセスできるよう、新しいIP(インターネットプロトコル)アドレスを「ホワイトリスト」に登録する必要がある場合もございます。新IPアドレスを移行予定前に記録しておき必要に応じて変更できるようにしておきます。

お問い合わせ先

その他ご質問などがございましたら、Veevaカスタマーサクセスマネージャー(CSM)またはアカウントエグゼクティブまでご連絡ください。