特長
自動読み込みエンジン
Vault EDCと外部データソースからのデータを集約・統合できます。読み込みエンジンは、オンデマンドまたは計画に従ってデータを読み込み、正しい試験や被験者と関連付けて、データまたはデータ構造に対するあらゆる変更を検出します。製品に組み込まれた統合機能およびオープンAPIが、システム統合のコストと複雑さを低減しながら信頼性を高めます。
クリニカルデータベース
各種データソースが共通の試験基幹システムに合わせて調整されるため、異なるソースからのデータを比較したり調整したりしやすくなります。また、各データポイントに関連するすべてのメタデータに、即時のアクセスが可能です。データには、直感的で効率的なクリニカルデータ専用のデータクエリー言語「CQL」を使用して、アクセスすることができます。
CQL(Clinical Query Language)
臨床試験のために特別に設計された、Veevaの新しいプログラミング言語です。一般的なタスクやエディットチェックのための関数があらかじめ用意されているため、SQLでは数百行必要な処理をCQLでは数行で記述できます。クリニカルプログラマーは最小限の労力で、データに対して高度な関数を実行し、派生値を計算して、高度なクエリーを作成することができます。データマネージャーはこの新たな言語を使用して、これまで以上にデータに近づけるようになります。
クリニカルリスト
スタディデータレポート、つまり中心となるリストは、データソースごとに自動生成されるため、特別な設定は必要ありません。データの閲覧およびフィルタリングにはExcelライクの強力なインターフェースを使用し、データのクリーニング、照合、変換には専用ツールを使用します。ソースを比較して例外を強調表示するリストと、あらゆるデータのクエリーを管理する機能により、相違点の管理を一元化できます。
SDTMエクスポート
データの整理統合を容易にし、FDAに提出するための臨床試験データ収集の標準モデル(SDTM)、あるいは統計担当者やメディカルモニターなどの関係者が好む形式に変換できます。WorkbenchはユーザのEDCスタディデザインを基にSDTMへの変換を自動提案し、ユーザは専用のデータ変換ツールでさらに変更を加えることができます。クリニカルデータやオペレーショナルデータのエクスポート定義を再利用できるため、これまで数週間を要していた作業も、コストのかかるプログラミングも不要になります。
オペレーションレポート作成
オペレーションレポートは、データ収集および統合される際に、有益な知見を提供します。データ入力からデータクレンジング、SDV、レビュー、ロックまでの各プロセスで、あらゆるソースからのデータのステータスを追跡できます。リアルタイムにレポートを入手して、大まかなダッシュボードから詳細なレポートまで掘り下げて見ることができます。スポンサーとCROはいずれも、頻繁に依頼やレポートをやり取りすることなく、データをリアルタイムに把握できます。