Veeva Japan Blog

「地域」の壁を取り払うリモートを活かした新たなMR活動の未来

感染リスクを低減するために、オンライン化を加速しているMRの中には、創意工夫で新しい営業活動を実践する取り組みも増えてきた。訪問や講演会が中心だった対面でのコミュニケーションに代わり、Veeva CRM Engage Meetingの活用は、リモートだからこその可能性を広げている。例えば、遠く離れた医師に情報を提供したり、新旧MRがオンラインで同席しての引き継ぎや、MRと学術の連携、さらには多職種の同席など、実訪問では手間や時間のかかっていた情報提供のスピードと距離が一気に縮まっている。

距離を克服して新たな情報提供を実現するリモートディテーリング

リモートディテーリングを活用すると、離れた地域の医師に情報を届けられる。例えば、東京のMRが北海道の医師に情報を届けることもできる。転勤や開業などの理由で、遠方に転居してしまった医師とも、Veeva CRM Engage Meetingによるリモートディテーリングによるオンラインでのコミュニケーションが可能になる。総務省の通信利用動向調査によれば、インターネット利用者の割合は、令和2年5月の公表時点で、89.8%にのぼる。事業者におけるインターネット接続回線では、光回線のようなブロードバンド回線の利用割合が95.8%に及び、遠隔地でも動画による円滑なコミュニケーション環境が整っている。こうした背景から、距離を克服した新しいMR活動が広がりはじめている。

▲参考資料:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdf

新旧のMR引き継ぎもオンラインで同席して対応

離れた場所でもリアルタイムに互いの顔を確かめ合いながらやり取りできるリモートディテーリングは、1対1のコミュニケーションだけではなく、複数の拠点から複数の利用者が同時にアクセスできる。このメリットを活用すると、新旧MRの引き継ぎでオンラインでの同席が可能になる。これまでの引き継ぎでは、前任者がすでに別の地域へ移動になっていると、後任者と一緒に医師のもとへは訪問できない。そのため、事前に充分な申し送りを済ませておかないと、後任のMRが医師に不安を感じさせてしまう心配がある。こうした課題も、Veeva CRM Engage Meetingによるリモートディテーリングで、新旧MRが同時に医師に対応できると、スムーズな引き継ぎが実現する。

MRと学術のスムーズな連携でリモートならではの活動を実現

ガイドラインでは、MRと学術が同席することは厳しく禁じられている。訪問によるMR活動では、時間を改めてのアポイントメントを得ることが通例だ。しかし、Veeva CRM Engage Meetingによるリモートディテーリングを活用すれば、オンラインでMRと学術がスムーズに連携できる。例えば、一回のリモートディテーリングで、最初にMRが挨拶や情報提供を行い、MRの退席後に学術が参加してミーティングを行う、といった連携が可能になる。このようなMRと学術の連携は、医師への情報提供の時間を効率化し、円滑なコミュニケーションを促進する。さらに、最大で25名まで参加できるVeeva CRM Engage Meetingのリモートディテーリングを活用すれば、1対1やn対1の他に、多職種に同席してもらえるオンラインでの講演会も開催できる。

▲多様化するオンラインMR活動において、最大25名までのリモートディテーリングを活用すると講演会にあたる活動も効率化できる

Veeva CRM Engage Meetingで定期セミナーを実践

講演会に代わる活動をオンラインで推進しているMRの中には、最大25名が同時に参加できるVeeva CRM Engage Meetingを活用して、定期的なセミナーを開催している例がある。これまで、講演会を開催しようとすれば、会場の手配から音響機器の整備にスタッフ配置など、手間と時間とコストがかかっていた。そのため、多くの参加者が望める日時を絞り込みピンポイントで開催していた。それに対して、リモートディテーリングであれば会場やスタッフは不要になる。その結果、予算に縛られることなく定期的なオンラインセミナーを開催できる。参加者の多い少ないに関係なく、オンラインで定期セミナーを継続的に開催していけば、医師だけではなく、コメディカルや薬剤師など、より多くの職種が柔軟に参加できるようになる。

訪問による対面での応対に慣れていたMRにとって、リモートディテーリングへの切り替えは、新しいコミュニケーション方法への挑戦となる。長年、培ってきたface to faceのコミュニケーションをPCやタブレットの画面に切り替えることを積極的に受け止め、これまで実訪問では難しかった対応を改善する取り組みが求められている。Veeva CRM Engage Meetingによる新たなリモートディテールの実践は、MR活動のデジタル変革を促進する。

今回のコラムで紹介した「地域」の壁を取り払うリモートを活かした新たなMR活動の未来の他にも、最新のリモートディテール関連の情報が、Veeva Japan Commercial Summit 2020に登場する。今年はオンラインで開催されるVeeva Summitに参加して、先進的なMR活動のデジタル変革を体験してもらいたい。