Veeva Japan Blog

Vault PromoMatsの3つの主要機能で2020年に備える

2019年は「スピード」の年でした。ライフサイエンス企業が今年上市した新薬は40種類以上にのぼり、2016年比で100%近く増加しました1

スピードにより、販促メッセージ管理のようなマニュアル作業の自動化からドキュメントライフサイクルの可視性向上に至るまで、Veeva Vault PromoMatsのイノベーションも進みました。これらの日常業務の簡素化により、命に関わる治療について患者や医師を啓発するための、よりパーソナライズされたコンテンツの作成が可能になっています。

以下、2020年のコンテンツ目標の実現に役立つ、2019年の主なVault PromoMatsのイノベーションを簡単にまとめます。

1. Vault Auto Claims Linking

機能概要:Vault PromoMatsは、販促資材に含まれるメッセージの参照リンクの作成をAIを活用して自動化します。メッセージのライブラリをスキャンした後、文書内の各メッセージに臨床試験などの裏付けとなる参照情報へのリンクを注釈として付けます。

この機能のメリット:Vault PromoMats Auto Claims Linkingは、メディカル/リーガル/レギュラトリ部門のレビュー担当者に、販促メッセージが適切なリファレンスによって裏付けられているという安心感を与えます。そのため、何かと多忙なレビュー担当者が、参照リンクの正確性について再確認の心配をする必要がなくなり、各メッセージの根拠となる試験をワンクリックで容易に見つけることができます。

また、メッセージが正しい参考文献にリンクされているかどうかを心配する必要もなくなります。さらに、制作代理店とのやりとりが効率化されることでコスト削減にもつながり、販促資材の制作に注力することができるようになります。

Vault Auto Claims Linkingの詳細はこちらをご覧ください。

2. Standard Metrics

機能概要:Standard Metricsは、一貫性の高いプロセス指標をトラッキングしてコンテンツ作成の最適化を支援します。標準搭載された値のピックリストにより、所定のドキュメントタイプに基づいてドキュメントを整理し、Vault PromoMatsでMLRプロセスに関する次のような主要データポイントを自動的に計算できるようにします。

  • コンテンツタイプ別のレビュー所要時間
  • コンテンツタイプ別のレビューサイクル数
  • コンテンツタイプ別の承認時間

この機能のメリット:コンテンツに関する重要なインサイトを明らかにすることで、コンテンツのドラフトから配布までのプロセスの効率性を評価するのに役立ちます。Vaultのレポート機能やダッシュボードからこの情報に素早くアクセスし、その情報に基づいてプロセスのボトルネックを特定することができます。

Standard Metricsのメリットは自社データのみにとどまりません。Veevaでは、より多くのお客様がこの機能を利用されるようになった際、他社との比較が行えるように業界全体のベンチマークの定義を開始する予定です。例えば、各種コンテンツの承認時間について、自社のパフォーマンスが業界平均並み、平均以上あるいは平均以下なのかを確認することができます。それにより、プロセスにおいてさらなる強化が必要な部分が明確になります。

Standard Metricsの詳細はこちらをご覧ください。

3. Automated Image Renditions

機能概要:VaultのAutomated Image Renditions機能は、ドキュメントのアップロードおよび分類をする際に、最大15種類の画像表現を定義・作成できるようにします。PNGファイルのような標準的な画像タイプだけでなく、Adobe PhotoshopやIllustratorのネイティブフォーマットにも対応しています。

例えば、TIFFファイルをアップロードする際、そのチャネルに最適化されたWeb対応のJPEGを自動生成するようにVaultに指定することが可能です。Veeva Vault Digital Publishingは、目的の画像レンディションを自社のWebサイトで公開することにより、この機能をさらに発展させます。

この機能のメリット:画像品質や色空間などの属性を設定できるため、Vault PromoMatsでさまざまなチャネルに合わせて多数のカスタム派生アセットを一度で容易に生成できるようになります。

この単調で長時間かかる作業をVault PromoMatsで自動化することにより、マニュアル作業から解放されるだけでなく画像やその表現に対する管理の維持、ひいてはコンプライアンス向上にも役立ちます。さらに、Vault PromoMatsのレポート機能やダッシュボードを使用することで画像タイプのパフォーマンスを比較して、コンテンツ戦略の理解を深めて改善につなげることもできます。

Automated Image Renditionsの詳細はこちらをご覧ください。


1. https://www.fda.gov/drugs/new-drugs-fda-cders-new-molecular-entities-and-new-therapeutic-biological-products/novel-drug-approvals-2019