Veeva Japan Blog

リモートディテーリングに求められるコンプライアンス遵守

ガイドライン改定後、ようやく社内体制も整ってきたところ、突然のCOVID-19によりMRの活動が対面からリモートミーティングに移行し、情報提供活動ガイドラインの遵守について新たな課題が噴出している。こうした背景から、Veeva CRM Engage Meetingでは、ニューノーマル時代のMRによるリモートディテーリングで、的確かつ安全にコンプライアンスを守る機能を完備している。

コンプライアンスリスクを回避するリモートディテーリング

MR活動がリモートディテーリング中心に移行しても、情報提供活動ガイドラインの遵守は必須となる。新ガイドラインを遵守するためには、リモートディテーリングにおける記録と履歴のすべてを追跡可能にするテクノロジーが求められる。例えば、承認済のCLMコンテンツのみの提供に、説明で使用したスライドの自動記録など、情報提供活動の的確な記録が必須となる。
Veeva CRM Engage Meetingは、Veeva CRMの各機能と連携し、提供する情報の徹底した管理をはじめ、リモートディテーリングの実施から、提供した情報の記録まで、MR活動のコンプライアンス遵守をワンストップで支援する。そして、リモートディテーリングにおいて、情報提供活動ガイドラインを守るために、MRの活動を一元的に管理し記録できるソリューションを提供している。

オンラインでの署名取得機能も装備

Veeva CRM Engage Meetingは、未承認・適応外薬の情報提供に関しても、リモートディテーリングに対応するために、新たにオンラインでの署名取得機能も装備した。例えば、医師が自らの署名が必要とするオーダーをリモートディテーリング中に出してくると、画面上に直筆でサインするアプリが立ち上がる。オンラインでの電子署名への対応により、実面談での情報提供と同等な手続きもリモートディテーリングで実現できるようになった。こうしたオンライン機能の充実は、訪問規制のかかっている医療機関の先生方とのコミュニケーションを強力にサポートする。

▲オンラインでの署名取得の例

一方、複数のアプリやツールを組み合わせたオンラインでのMR活動では、厳格なコンテンツ管理や実施されたリモートディテーリングの適正さを評価するのが困難になる。一貫性のないリモートディテーリングでは、コンテンツが厳格に管理されていないため、未承認の情報を誤って共有してしまうリスクや、誰がいつどの医療機関に対してリモートディテーリングを実施したのかを正確に把握することも容易ではなくなる。
オンラインが中心となるMR活動において、コンプライアンスリスクを回避するリモートディテーリングを実践するためには、厳密で一貫性のあるコンテンツ管理と完全な可視性、そしてコントロールが求められる。こうした課題をVeeva CRM Engage Meetingは、Veeva Vault PromoMatsとの連携によって実現している。

すべての資材において完全な可視性とコントロールを確保するVeeva Vault PromoMats

リモートディテールにおけるコンプライアンスの確保において、規制対象コンテンツ管理はリスクマネジメントの要となる。製薬企業は、頻繁に変更される医薬品情報を迅速に販促資料に反映しなければ、コンプライアンスリスクを上昇させてしまう。こうしたリスクを回避するために、Veeva Japan 社(以下、Veeva社)は製薬業界に特化したクラウドベースの規制対象コンテンツ管理アプリケーションVeeva Vault PromoMatsを提供している。Veeva Vault PromoMatsは、Veeva CRMと連携してコンプライアンスに基づく資材の配布・回収を実現する。

提供される主な機能は、以下のようになる。

  • 自動レンディング機能
  • デジタルライブラリ機能
    注釈・バージョン管理・リファレンス機能(文書リンク、使用箇所検索)
  • ワークフロー機能
  • レポーティング機能
  • 配布・回収機能(Veeva iRepとの連携)
  • トラッキング機能

Veeva Vault PromoMatsは、ライフサイエンス業界に特化したレビューと承認のワークフローを提供し、MRのリモートディテーリング活動においても、コンプライアンスに基づく販促資材の配信を自動化する。Veeva Vault PromoMatsを導入することで、MRはブランドチームから承認済販促資料を直接iPadやPCで入手でき、リモートディテーリングの相手先に迅速に提示できるようになる。また、Veeva Vault PromoMatsは、完全な参照ライブラリと監査証跡により、コンプライアンス強化をエンドツーエンドで実現する。

リモートディテール活動の記録で安全性と業務効率を両立

Veeva Vault PromoMatsで厳格に管理されている承認済販促資料をリモートディテーリングに活用するVeeva CRM Engage Meetingは、ライフサイエンス業界の厳しいコンプライアンス要件に対応するために、MR活動をシステムに自動記録する。Veeva CRM Engage Meetingは、リモートディテールの活動結果を自動的に保存し、開始・終了時間およびアクセスしたブラウザの正確なログを記録することで、MRの業務負担を軽減すると同時に、活動の実績を監査証跡として保存する。

製薬業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)において、何よりも重視されるテーマが「情報提供活動ガイドラインの遵守」にある。そのためには、「ミスが起きにくいソリューションの導入」が、適切なMR活動の支援につながる。Veeva CRM Engage Meetingは、MR活動のリモートディテーリングにおいて、作業効率を向上し、日々の業務負担を軽減するだけではなく、コンプライアンスリスクに対応したVeeva Vault PromoMatsとの連携により、ニューノーマル時代のMR活動に必要な機能をワンストップで提供する。