【開催報告】Veeva R&D and Quality Summit AI 戦略と最新ソリューション活用事例に注目 来場者数は過去最高を更新

Veeva Japan は 10 月 9 日、製薬会社の R&D、Quality 部門を主な対象にした業界有数の年次イベント「Veeva Japan R&D and Quality Summit 2025」を東京・丸の内のパレスホテル東京で開催し、過去最高となる約500人にご来場いただきました。開催 12 回目となる今年は、「AI戦略」や「最新ソリューションの活用事例」に注目が集まりました。内資・外資製薬企業様や CRO 企業様、計約 10 社が登壇し、Clinical Operations、 Clinical Data、Regulatory、Quality、Safetyの 5 領域に分かれたセッションでは製品の最新ロードマップや先進企業による活用事例をご紹介しました。当日の様子を、写真を交えてご報告します。
インダストリークラウド構築へ、中長期的な業界支援を約束

Summit は午前、Veeva リーダーによるキーノートスピーチから始まりました。 日本で Vault R&D and Quality をリードする島田善規は、来場者への感謝のメッセージとともに Veeva のビジョンを改めて紹介。「業界特化型のソフトウェア、データ、ビジネスコンサルティングの提供を通じて、ライフサイエンス業界を一層、効率化していきます。業界の成功に欠かせないインダストリークラウドを目指します。」と強調し、顧客や社員、株主らの利益バランスを取る社会貢献型の企業形態「パブリック・ベネフィット・コーポレーション(PBC)」としての、長期的な業界支援をお約束しました。
AI が導く、過去十数年で最大の変革

続いて、Asia R&D and Quality ゼネラルマネージャーの Chris Shim から、ライフサイエンス業界の生産性を大きく変える Veeva の AI 戦略「Veeva AI」の最新情報をご説明しました。
Chris は、「 Veeva のプラットフォームは、過去十数年で最大の転換期を迎え、従来の『データ』と『コンテンツ』に加え、新たに『エージェント AI 』を核として進化します」と強調しました。Vault 内に存在し、データやコンテンツに直接アクセスできる AI エージェントは、特定のタスクに特化して設計されており、煩雑な作業を自動処理することで、治験や薬事、品質管理の 業務でも劇的な効率化を可能にする役割を担います。
Veeva は、「Veeva AI」により、2030 年までに業界全体の生産性を 20% 以上向上させるというアグレッシブな中長期的な目標を掲げており、Chris は、この目標を実現する鍵として、エージェント同士の「会話」を可能にする独自技術 MCP ( Model Context Protocol ) を紹介しました。「 MCP により、 Vault 内はもちろん、外部システムのエージェントとも安全に連携(会話)できるようになります。これは R&D、品質、コマーシャル領域の壁を越えた、抜本的な業務効率化を実現するゲームチェンジャーとなるでしょう」と述べ、今後の大きな可能性を強調しました。
進化するプラットフォームで戦略的パートナーに

キーノートの最後は、この日のために米国本社から来日した Avril England が登壇しました。Veeva Vault および Development Cloud 全製品を統括する立場から、最新の製品ロードマップと、Veeva の業界への長期的なコミットメントについて語りました。
Avril はまず、「お客様のフィードバックこそが Veeva をより良くする原動力です」と述べ、ユーザの意見を最重要視する姿勢を強調しました。また、Clinical Operations、Clinical Data、Regulatory、Safety、Quality の全分野で革新を加速させるとともに、アプリケーション・ファミリー間の接続機能を強化することで、業務の合理化と重要な医薬品を患者へより早く届けることを支援する方針を明確にしました。このビジョンに基づき、各分野の製品ハイライトが紹介されました。
最後に Avril は、「私たちは、製品の卓越性を推進し、顧客の成功を長期にわたって提供する、戦略的で信頼できるパートナーであり続けます」と結び、Veeva のゆるぎないコミットメントを改めて示しました。
先進企業によるカスタマーキーノートも
続くカスタマーキーノートスピーチでは、日系の先進的グローバルヘルスケアカンパニーであるお客様企業より、Veeva 活用の実際について、具体例を交えてお話をいただきました。
午後からは、Clinical Operations、Clinical Data、Regulatory、Quality、Safety の 5 領域に分かれ、20 のブレイクアウトセッションが開催されました。ここでは、内資・外資製薬企業様や CRO 企業様における先進的な活用事例の発表に加え、Veeva による最新のロードマップ紹介などが行われ、各分野の深い知見を共有する場となりました。また、休憩中には、5 領域の Veeva ブースに多くのお客様が集まり、セッションに関連した製品のご質問が活発に寄せられました。
キーノートから各種セッション、カクテルレセプションまで、長時間にわたり多くのお客様にご参加いただき、改めて感謝を申し上げます。Veeva は、ライフサイエンス業界全体への長期的な貢献を目指し、今後も、より充実した内容の Summit をお届けしてまいります。
Summit のキーノートや一部のセッション動画は、ユーザーコミュニティ Veeva Connect の Summits ページでご覧頂けます。現在、Veeva 製品をお使い頂いているユーザ様なら、どなたでも登録、閲覧できます。是非、お気軽にコミュニティにご参加ください!