Veeva Japan Blog

Veeva製品の最新ロードマップが示すデジタルエクセレンス

Veeva Japan Commercial Summit 2020のDay 1では、「Digital Excellence」によるデジタル変革を牽引するVeevaの最新テクノロジーと製品ロードマップが紹介された。アフターコロナを見据えたオンラインとオフラインを組み合わせたディテーリングのために、Veeva製品はライフサイエンス業界にどのような「Digital Excellence」を提供するのか。Veeva Japan 株式会社のProduct Management DirectorでCRM Product Managementの松本 俊一が、Veeva製品のロードマップから、その進化の方向性を示す。

Veeva Commercial Cloudの最新ロードマップ

松本は講演の冒頭で2つのグラフを示す。それはコロナ禍により急増したVeeva CRM Engage Meetingによるリモート面談と時間の推移を示したグラフ。

リモート面談の実施数が342%と急増しただけではなく、その平均リモート面談時間も44分と長くなっている。松本は「面談時間は海外と比べると長くなっています。これは、リモートに慣れてきた次のステージで、小規模なセミナーとしての利用が増えたことが理由です」と話す。こうした急速な需要に対応するために、Veeva社では必要な機能を必要なタイミングで毎月リリースしてきた。

松本は「医師からのフィードバックで拡張した製品もあります」と製品強化の背景に触れる。そのひとつが、対面業務をリモートでカバーする「リモート署名」になる。現代はダブルオプトインとなっているリモート署名をリモート面談の中で実現できるように計画している。

また、コンタクトフリーではQRコードをスマートフォンやタブレットなどで読み取ってもらい、「誰が触ったか分からないiPadに触りたくない」という要望に非接触で対応する。

そして、スケジューリングでは、対面やリモートのスケジューリングをより効率的に調整する。MRが空き時間を指定すると、医師がオンデマンドでスケジューリングできる。再スケジュールや確認、キャンセルなどにも柔軟に対応する。さらに松本は「施設のセキュリティポリシーで、利用できるオンラインミーティングのツールが制限されていても、業務を止めないように、ZoomとMicrosoft Teamsにも対応します」と発表した。

続いて、2021年1月からサービスを開始するVeeva CRM Events Managementが紹介された。新サービスでは、本Events Managementから直接リアルでもヴァーチャルでもミーティングの設定が可能になる。最大100名までの参加者に対応し、双方向性がある。また、スライドレビューでは、医師がスライドを直接アップロード可能にした。
そして、コアとなるCRMのイノベーションとして、Veeva CRMがSalesforce Lightingに対応する。松本はVeevaのクラシックな画面とSalesforce Lightingを並べて比較する。

▲Veevaのクラシックな画面

▲Salesforce Lightingの統合化された画面

その他には、テリトリーを超えてアカウントにアクセスできるGlobal Account Searchや、Veeva CRM MyInsightsレポートの作成・編集・配信を容易にするMyInsights Studioも提供される。
最後に、松本は日本独自のサービスとして、製薬業界向け分析基盤プラットフォームVeeva Nitroに自動同期のIntelligent syncやインダストリーコネクターを標準で提供する。松本は「MyInsightsで接続1日目からデータ活用が可能になります。すぐに使える環境を整えることで、データ活用にリソースを割いていただけます」と説明する。加えて、日本からリクエストの多かったiPad対応も実現した。日本独自の対応により、デジタル基盤のCRMへ分析要素を実現していく。

セールスフォース・ドットコムの提供するペイシェントエンゲージメント

ロードマップに続いて、株式会社セールスフォース・ドットコムのインダストリーズ トランスフォーメーション事業本部の今井早苗 常務執行役員と、金融・ヘルスケア業界担当シニアディレクターの佐藤 慶一 執行役員が登場し、ペイシェントエンゲージメントを紹介した。
ペイシェントエンゲージメントは、患者をパートナーとしてコアクティブにサポートする取り組み。

セールスフォースの提供するヘルスクラウドを活用して、患者を中心としたヘルスケアを推進する。

ヘルスクラウドは、世界No.1のCRMプラットフォーム上に構築され、ヘルスケアに特化した機能が、年3回リリースされる。
佐藤氏は「患者を中心にして、データの価値を最大限に引き出し、患者の価値につなげます」と説明する。
ヘルスクラウドは、患者起点のヘルスケア変革を加速し、ヘルスケアのデジタルトランスフォーメーションをサポートする。

協賛企業による展示コーナーも好評

基調講演や特別講演などのオンラインセミナーの他にも、特設の展示コーナーでも、協賛企業によるVeeva関連情報が、オンラインで提供された。

動画や資料を提供していた展示各社は、次のようになる。

展示ブース一覧

Aktana International LLC
株式会社セールスフォース・ドットコム
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
株式会社医療情報ネット
インフォテック株式会社
エムスリーデジタルコミュニケーションズ株式会社
株式会社JTB
東武トップツアーズ株式会社
有限責任監査法人トーマツ
株式会社ネクスウェイ
株式会社ビッグエムズワイ
株式会社ベルシステム24
ミーカンパニー株式会社
MuleSoft. A Salesforce Company
株式会社メディクト
株式会社日立社会情報サービス
エンサイス株式会社